2020-01-01から1年間の記事一覧
20番 元良親王 わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 意味 悲しいことだが、もはや今となってはどうしようもあるまい。 いっそ難波の海に浮かぶ澪標のごとく、身を尽くしてでも、逢いたいと、ただそれだけを想う。 ……という歌を、…
19番 伊勢 難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや 意味 難波の潟に生える芦の、短い節の間ほどの僅かな時でさえ、逢わずにこの世を過ごせというのか 18番に続いて、通い婚時代の女性目線の歌です。今回は歌人も女性。 想い人が来て…
18番 藤原敏行朝臣 住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ 意味 住之江の岸に波は寄るというのに、あなたは来ない 夜でさえ、夢の通い路でさえ、人目を避けてあなたは来ない 平安時代は通い婚という風習で、男性が女性のもとへ通っていた…
17番 在原業平朝臣 千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは 意味 龍田川が、その水を唐紅にくくり染めしたかのような美しさですね こんな光景は、かの神代ですら、あったと聞いたことがない 六歌仙の一人、在原業平が、天皇の側室たる二…
16番 中納言行平 たち別れ いなばの山の 峰に生(お)ふる まつとし聞かば 今帰り来む 意味 待ってると聞いたらすぐにでも帰ってくるよ! と歌っていますが、赴任なのでそう簡単に帰れるものでもないような気もします。 暗に、早く都に帰してくれ、という意…
15番 光孝天皇 君がため 春の野に出でて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ 意味 ……いや、これはもうそのまんまですね。 もはや、現代語での意味を論じるまでもなく。 すごく、ふんわりしたほっこりする感じの歌ですね。 春になったので、あなたのためと若菜…
14番 河原左大臣 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに 意味 陸奥にしのぶもぢずりという乱れ模様の染め物がある。 私の心が、あの模様のようにぐるぐるぐねぐねと乱れはじめた。 私のせいではない。 誰とは言わないが。 誰とは、言…
13番 陽成院 筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがわ) 恋ぞつもりて 淵となりぬる 意味 筑波山の男体山・女体山から流れ来る男女川(水無乃川とも) 初めは小さな湧き水だったものが、大河となるがごとく 恋心が積もりに積もって淵のように…
12番 僧正遍照 天津風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 意味 LIVE最ッ高ーー! ずっと見てたい! マジ終わらないでーー! 万葉集とかには、この歌がどういう場面で詠まれたのか書いてあるみたいですね。 美女5人による舞だということなの…
11番 参議篁 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟 意味 漁師の釣り船よ……、都の人に伝えておくれ 大海原に、数々の島を目指して漕ぎ出していったと…… 「そう言っておいてくれ」と、ヒトではなく舟に言っているあたりで、実際には…
10番 蝉丸 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 意味 行く人も、帰る人も、知る人も、知らぬ人も、 出会い、そして別れゆく。 これぞまさに逢坂の関よの。 逢坂っていう地名がズルい。 関ならどこだって状況は一緒になるわけですが、…
9番 小野小町 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 意味 えいえんはあるよ ここにあるよ アンニュイですね。 「わが身」とあるので、つまるところ自分のことを歌っていて、上の句は自らの美貌が褪せてしまったと嘆いています…
8番 喜撰法師 わが庵(いお)は 都のたつみ しかぞすむ 世をうじ山と 人はいふなり 意味 いやぁ……、聞いて下さいよ。 私ゃ都から辰巳の方角、宇治山に庵を構えてるんですけどね。 宇治にひっかけて憂じ山なんていってね、都から逃げた可哀想な人みたいに言…
7番 安倍仲麿 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 意味 あの月は、三笠山にかかっていた月と同じ月。 ようやく、春日大社に帰参の報を知らせることができそうだ。 日本に帰ったら、ここでの月を、懐かしく思うのだろうか。 帰れません…
6番 中納言家持 かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける 意味 空という言葉を使わずに夜空を表現してみようチャレンジ! 天の川に散らばる星々の白さで夜更けを感じているんだぜ? 分かるかなぁ~ って分かるかー! かささぎの渡せる…
5番 猿丸太夫 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき 意味 鹿の鳴く声が聞こえる。鹿は、オスがメスを求めて鳴くという。声は遠い。 遠く、山中に、色とりどりに敷き詰められた紅葉の中、独り鳴くその声が、ひどく悲しく響く。 秋も、間もな…
4番 山部赤人 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ 意味 さぁって、着きましたよ田子の浦! ここから見る富士は……っと、おぉぉ、キタコレ、上半分真っ白じゃないですか! いやー、これぞインスタ映えってヤツじゃないですか? 静…
3番 柿本人麿 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む 意味 山鳥の尾っぽのように長い長い長いマジ長くて暇すぎる夜なのに、つまり暇なのはボッチだからってことで、ぐぬぬ これは、何なんでしょうね。 普段はモテて夜もウハウハなの…
2番 持統天皇 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山 意味 あー……春は終わってしまったのね……夏が、来てしまったのね…… あぁ、ほら、香久山に真っ白な布がはためきまくってるじゃない。 夏だわ、夏。あー…… 当時はエアコンなんてありませんし…
突然ですが、百人一首をたしなもうと思い立ちました。 1から順に、見ていきます。 これで、100回分は、ブログのネタができたね! 1番 天智天皇 秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いお)の 苫(とま)をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ 意味 収穫期だ! 田…
デレステのイベントがここ最近の推しである比奈ちゃんだったので、何はともあれストーリー全部読まなきゃ、って頑張りました。 結論から言えば、萌え死にそうです。 何ですか、比奈ちゃん(というかヒナ)のポジション、格好良すぎでしょ。可愛いすぎでしょ…
ご無沙汰ぶりですね! ブログにどうでもいいことを書き捨てることすらやってないと文章力落ちちゃいますよ、まったく。もともとあるのかどうかも分からないのに。 さて、実は先日ロト6というのが当選しまして! まぁ4,000円なんですけどね。 で、この4,000…