2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
15番 光孝天皇 君がため 春の野に出でて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ 意味 ……いや、これはもうそのまんまですね。 もはや、現代語での意味を論じるまでもなく。 すごく、ふんわりしたほっこりする感じの歌ですね。 春になったので、あなたのためと若菜…
14番 河原左大臣 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに 意味 陸奥にしのぶもぢずりという乱れ模様の染め物がある。 私の心が、あの模様のようにぐるぐるぐねぐねと乱れはじめた。 私のせいではない。 誰とは言わないが。 誰とは、言…
13番 陽成院 筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがわ) 恋ぞつもりて 淵となりぬる 意味 筑波山の男体山・女体山から流れ来る男女川(水無乃川とも) 初めは小さな湧き水だったものが、大河となるがごとく 恋心が積もりに積もって淵のように…
12番 僧正遍照 天津風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 意味 LIVE最ッ高ーー! ずっと見てたい! マジ終わらないでーー! 万葉集とかには、この歌がどういう場面で詠まれたのか書いてあるみたいですね。 美女5人による舞だということなの…
11番 参議篁 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟 意味 漁師の釣り船よ……、都の人に伝えておくれ 大海原に、数々の島を目指して漕ぎ出していったと…… 「そう言っておいてくれ」と、ヒトではなく舟に言っているあたりで、実際には…
10番 蝉丸 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 意味 行く人も、帰る人も、知る人も、知らぬ人も、 出会い、そして別れゆく。 これぞまさに逢坂の関よの。 逢坂っていう地名がズルい。 関ならどこだって状況は一緒になるわけですが、…