桜月傘

オタク活動には金がかかる、ということで小遣いを稼ぎ出したい過程を綴っていましたが、結局全然稼げないので、改めて文章系個人サークル「桜月傘」の活動拠点としていろいろ書き殴ります。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

百人一首 #9

9番 小野小町 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 意味 えいえんはあるよ ここにあるよ アンニュイですね。 「わが身」とあるので、つまるところ自分のことを歌っていて、上の句は自らの美貌が褪せてしまったと嘆いています…

百人一首 #8

8番 喜撰法師 わが庵(いお)は 都のたつみ しかぞすむ 世をうじ山と 人はいふなり 意味 いやぁ……、聞いて下さいよ。 私ゃ都から辰巳の方角、宇治山に庵を構えてるんですけどね。 宇治にひっかけて憂じ山なんていってね、都から逃げた可哀想な人みたいに言…

百人一首 #7

7番 安倍仲麿 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 意味 あの月は、三笠山にかかっていた月と同じ月。 ようやく、春日大社に帰参の報を知らせることができそうだ。 日本に帰ったら、ここでの月を、懐かしく思うのだろうか。 帰れません…

百人一首 #6

6番 中納言家持 かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける 意味 空という言葉を使わずに夜空を表現してみようチャレンジ! 天の川に散らばる星々の白さで夜更けを感じているんだぜ? 分かるかなぁ~ って分かるかー! かささぎの渡せる…

百人一首 #5

5番 猿丸太夫 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき 意味 鹿の鳴く声が聞こえる。鹿は、オスがメスを求めて鳴くという。声は遠い。 遠く、山中に、色とりどりに敷き詰められた紅葉の中、独り鳴くその声が、ひどく悲しく響く。 秋も、間もな…

百人一首 #4

4番 山部赤人 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ 意味 さぁって、着きましたよ田子の浦! ここから見る富士は……っと、おぉぉ、キタコレ、上半分真っ白じゃないですか! いやー、これぞインスタ映えってヤツじゃないですか? 静…

百人一首 #3

3番 柿本人麿 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む 意味 山鳥の尾っぽのように長い長い長いマジ長くて暇すぎる夜なのに、つまり暇なのはボッチだからってことで、ぐぬぬ これは、何なんでしょうね。 普段はモテて夜もウハウハなの…