2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
19番 伊勢 難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや 意味 難波の潟に生える芦の、短い節の間ほどの僅かな時でさえ、逢わずにこの世を過ごせというのか 18番に続いて、通い婚時代の女性目線の歌です。今回は歌人も女性。 想い人が来て…
18番 藤原敏行朝臣 住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ 意味 住之江の岸に波は寄るというのに、あなたは来ない 夜でさえ、夢の通い路でさえ、人目を避けてあなたは来ない 平安時代は通い婚という風習で、男性が女性のもとへ通っていた…
17番 在原業平朝臣 千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは 意味 龍田川が、その水を唐紅にくくり染めしたかのような美しさですね こんな光景は、かの神代ですら、あったと聞いたことがない 六歌仙の一人、在原業平が、天皇の側室たる二…