百人一首 #33
33番 紀友則
ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ
なんだか春めいてきたちょうど今頃みたいな長閑な感じの歌ですかね。
久方とあるので、きっと長い冬を経て久しぶりに春の光のどかなお昼時、と、そこまではいいんですが、静心なく、って何だろう……
なんとなく、花が舞い散ってて綺麗だねーでもなさそうな不穏な気配を感じないではないのですが、春の日なのに心は穏やかじゃなく、それはまるで花が散ってしまうような……というアレげな感じを感じてしまいますが果たして。
解説によれば、そこまで不穏な歌ではなかったですが、それでも、静心なく、つまり落ち着きなく花が散ってしまっている様を、少し儚げに歌っています。
けれど、そう、桜っていつもそうですよね。
満開になっていたかと思えば、もう散り始めてしまって、すぐに季節は葉桜の頃へと移り変わります。
1月から3月にかけてはあっという間に過ぎるといいますが、季節はもう春、皆さんの地域は、桜は咲きましたか? それとも、もう散り始めているでしょうか。
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