百人一首 #28
山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思えば
読んでるそばから寒々しくなってきそうな歌ですね。
山里……冬とかマジヤバい。寂しすぎる。寒いし何もないし。人もいなけりゃ草も枯れてる。マジ無理。
みたいな、なんか、こう悲哀というか寂しさ募る、募りすぎる感じです。
古語なので、かれぬ、っていうのが、枯れないっていう意味でないのがちょっと迷いそうですが、まぁ、そのまま読める歌ですね。
ただ、「かれ」が人に対してもかかって「離れ」という意味になるのはやはり古語といったところか。
あと、この人の漢字出てこないし……、宗于(むねゆき)って読むみたいです。
あんまり出世しなかったというか、皇族から臣籍降下して源家になった筋の方なので、そういう身の上も含めて読むと、悲哀を感じないでもないですね。
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