百人一首 #25
25番 三条右大臣
名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
意味
逢坂山のさねかずら……、逢うに小寝の名を持つというなら、誰にも知られることなく、あの人を手繰り寄せて来られぬものか。
三条右大臣、なんてあだ名みたいな名前で個人が特定されるのって、なんかいいですよね、世にその人あり、みたいな感じで。
ここまでようやく1/4を追ってきましたが、さすがにだんだんわかってきました。
和歌って、こういう言葉遊びが凄く多いんですね。
この歌だと、逢坂山という名前の逢うという部分、さねかずらのさねを小寝と掛けて、くるは繰ると来るでふたつの意味を持たせています。
現代の言葉遊びといえば、筆者は西尾維新を挙げたりするわけですが、英語でも例えば不思議の国のアリスには英語の言葉遊びが満載なんだそうですので、昔から文学は言葉で遊ぶのが大好きということですね。
それだけ、多くの言葉を知り、操ることができるというのは、まさに知的といったところで憧れます。
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