2021-01-09 百人一首 #21 21番 素性法師 今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな 意味 今行くね、って、そう言ったもんだから、だからずっと待ってたのに。 逢ったのは夜明け近くのお月様。 秋の夜は長いというのに、もうこんな時間。まったく……。 なんか、通い婚の歌が続きますね。 歌っているのは男ですが、待つ側の女性目線の歌です。 「今から行くわー」って言われて待っていたら朝になった、という悲しみの歌ですが、なんとなくぽわんとして、激情でもなく、悲嘆でもなく、諦観とも少し違うそんな感じがしてきます。